木のモノのお手入れについて・・・
木について知っておいて頂きたいこと。
よく無垢の木は呼吸すると言われます。
特に針葉樹はそうなのですが空気中の湿度が高いときは
自らにその水分を吸い込み、空気が乾燥するとそれを排出します。
確かに無垢の木の家は結露知らずです。
その特徴ゆえに無垢の木は反ったり、膨張したりします。
無垢の木は生きていると言われる所以です。
ですから、直射日光、エアコンの風がまともに当たるところは苦手です。
木にストレスがかかりますから避けていただきたいと思います。
木の雑貨や道具が汚れたときは・・・?
カッティングボードやお皿など食器類は手洗いでお願いいたします。
食洗機のご使用は、高温にさらされ、割れたり反ったりすることにつながりますから
ご使用にならないようにお願いします。
また、洗ったあとは乾いた布で早めに水分を拭き取り、陰干ししていただきますようお願いします。
食器類以外の木のモノは水を固く絞った布などで拭きとり、
後で乾いた布で水分を拭き取ってください。
ツヤがなくなってきたけど・・・?
木のモノにツヤがなくなってきたなぁ・・・と感じられたときは
市販の木製品用のワックスや木製品用のオイルを塗布していただきますとまたツヤが出ます。
※※※木製品お手入れオイルの選び方※※※
いろいろ木製品用のオイル、ワックスが販売されているのでどれにしようか迷われると思います。
私もいろいろな市販オイル、ワックスを使用してきましたが、一長一短があります。
一応お選びになる際のポイントをお伝えしておきます。
- 匂いがきついオイルがあります。匂いがなかなか抜けないものもあります。
匂いに敏感な方はご注意を。 - ミネラルオイルというものがありますがミネラル=無機質、
いわゆる鉱物油に分類されますので オーガニック志向の方はご注意ください。 - いろんな種類の植物が使われています。アレルギーにはお気をつけください。
好みもありますのでこれがおすすめとは言い難いのですが
私は今のところ食用クルミオイル+蜜蝋の組み合せに落ち着いています。
(食用の荏胡麻油も使っていましたが最近の荏胡麻油ブームで高価になり今は使わなくなりました。)
食器類の場合は口にするものですので
食用のクルミオイル、荏胡麻油、亜麻仁油を布などですり込んでください。
これらのオイルは乾性油で乾燥します。
不乾性油のオリーブオイル、椿油でも良いです。
ただ、塗布後、乾燥はしませんので少し油っぽさが残るかもしれませんがすぐに気にならなくなります。
個人的にはオリーブオイルが手軽で一番良いのではないかと思います。
気になる方は小さい木片や、お持ちになっている木製品の一部分でお試しになって
お好みに合うか試された方が良いかもいれません。
塗っては良くないのはサラダ油です。(大豆油とかなたね油とか・・・)
この油は半乾性油で半乾きになってネトネトすることにもなりかねませんのでお気を付けください。
いろいろと制約が多い木のモノですが
それを補って余りある魅力が木にはあると思います。
末長く大事に使っていただければ幸いです。。。
